設計事務所の就職活動は特殊? 設計事務所に就職するには ふらっと建築雑談
みなさんこんにちは!
ふらっとです!
今回は、設計事務所勤務の私が、設計事務所に就職するにはどうしたら良いのかということをシェアしていこうと思います!
普通の就活生は合同企業説明会に行ったり、学校に来ている求人だったりハローワークみたいなところから会社を探して自分にあった会社を見つけると思います。
設計事務所は基本的に募集をかけていないので、そういうところでは求人を出していないことがほとんどなのです。
ならどうすれば設計事務所に就職できるのか?
前回設計事務所にはいろいろ種類があるということをシェアしました。
今回は意匠設計事務所の就活のオーソドックスな方法をご紹介します。
まずどんな事務所があるのか知る
これは普通の就活と一緒ですね。
地元で探している場合は別ですが、就職する地域にこだわらなければ設計事務所の探し方はかなり特殊になります。
雑誌で探す
ネットで探すこともできますが、設計事務所の場合は作品を造っているという感覚なので、その作品を発信している雑誌があるのです。
- 新建築
- 住宅特集
- Casa BRUTUS
- 商店建築
- a+u
このあたりを網羅しておけば大丈夫です。
新築物件からリノベーション、ランドスケープまで様々な内容を紹介してくれている雑誌です。
この中から自分がかっこいいと思う建築やオシャレだと思う建築を見つけて、その建築がどこの設計事務所なのか調べて行けばいいです。
雑誌だと、どういうデザインをする事務所なのかを知ることができますし、建築に対する考え方も書いていることが殆どなので、その事務所の建築観を知ることができます。
建築雑誌は就活に便利なツールになのです。
先生に紹介してもらう
他の学科はわかりませんが、建築学科の先生は学会だったり、設計事務所協会だったりいろいろなところで設計事務所との繋がりがあるものです。
もしくは、非常勤講師という形で設計事務所の方が設計課題を見てくれているので、そういう先生に紹介してもらうのが地元で探している場合のオーソドックスな探し方でしょう。
コンペの公開審査や講演会に行く
コンペには基本的に有名建築家が審査員として参加しているので、その建築がどういう設計をしているのかを事前にネットや雑誌で調べて、公開審査や講演会でどういう建築観を持っているのかを聞きに行くのが良いでしょう。
就活準備
通常就活の準備をするといえば、SPIの勉強だったり、エントリーシートを記入する、自己分析をするなどだと思います。
設計事務所の就活ではこれらは全く必要ありません。
資格もあればいいですが、別に無くても構いません。
時間の無駄です。
必要なのはポートフォリオのみだと言っても過言ではありません。
ポートフォリオというのは、今まで行ってきた設計課題やコンペ、学外活動などをまとめた作品集です。
SPIやエントリーシート、資格などはその人がどれくらい能力があって、どういう人なのかを知るための指標だと思います。
設計においてはポートフォリオを見れば基本的にその人を理解することができます。
更にポートフォリオに自己紹介を含めると人となりが伝わりやすいです。
ポートフォリオを意識したプレゼンボードを作ると後にまとめやすくなります。
このポートフォリオづくりに全力を注ぎましょう!
オープンデスクに行く
行きたい設計事務所が決まり、ポートフォリオが完成したら、オープンデスクに行きましょう!
設計事務所ではインターンシップのことをなぜかオープンデスクといいます。
冒頭に言いましたが、設計事務所は基本的に求人募集はしていません。
ある意味いつでもウェルカム状態なのです。
なので、就活時期というものが存在しません。
卒業設計や卒業論文に集中するためにもできるだけ早い時期に行動しましょう。
- オープンデスクに行く意味なんてない、タダ働きさせられるだけだ。
とよく言われています。
大企業の場合はあまり意味がないような気がしますが、設計事務所は多くて10人くらい、少なくて3人など少人数の場合が殆どなので、事務所内の雰囲気や人間関係はめちゃくちゃ大事なのです。
なので、いきなり就職させてください!というのではなくオープンデスクから行きましょう。
また、先日紹介しましたが、ホームページ上は新築物件をやっているように見えて実際は雑務設計ばかりやっているなんてこともありますので、どういう物件が動いているのか確認しましょう。
オープンデスク行かずにアルバイトとして入ってみるという手もありますが、めちゃくちゃ忙しい時期でない限りあまりアルバイトとして雇ってもらいにくいと思います。
設計事務所でアルバイトをする
オープンデスクで就職が決まると就職するまで別のところでバイトするのもいいですが、就職先でバイトをさせてもらったほうが良いです。
就職先の先輩から卒業設計や論文などの情報をいただけるし、有料の3DCADを使わせてもらえたりするので、メリットがあります。
私自身、アルバイトで先輩から教えてもらった、IllustratorやPhotoshopのテクニックを卒業設計でゴリゴリに使わせてもらいました。
まとめ
いかがでしたか?
設計事務所の就活は企業が募集しているところに応募するのではなく、自分から門を叩きに行くスタイルなのです。
設計事務所はそれぞれ特色がありますので、志望動機なんてボロボロ言葉がでてくるものです。
本来の就活はこうあるべきだと思います。
何十社受ける必要ありません。
その会社がどのような考えで仕事をしているのか見極めて、自分に合った考えの会社を探していくだけです。
そうすれば自ずと会社側も受け入れてくれるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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