現実離れした鉄筋コンクリート屋根 アルヴアロシザ設計 パビリオン ふらっとポルトガル建築リスボン編Part8
今回ご紹介するのは、アルヴアロシザ設計のパビリオンです。
この建築はオリエンテ駅の近くにあるので、前回紹介した建築達と一緒に見学することができます。
リスボンで万博があったときに立てられたパビリオンです。
歩いていてまず目に入るのがこの風景。
一見両サイドの箱に布がぶら下がっているように見えますが、この真ん中の部分はコンクリートで出来ています。
普通は柱梁に囲まれた中にスラブはあるものですが、こうやって吊られているスラブを見るのは初めてでした。
ディテールを見るとこのようになっています。
数十本の太いワイヤーで両サイドから吊り橋構造のようにして屋根スラブを支えていました。
風で煽られたときに屋根スラブが割れないのか気になります。。。
屋根がコンクリートスラブだと分かって体験するこの大空間は圧巻の迫力を感じます。
大空間の中には万博の名残なのか、なぜか巨大恐竜のモニュメントが設置されています。。。。
海側から見たファサードですが、どう見てもRCスラブには見えません。
後ろを向くと、セトゥーバル教員養成学校のように大きな軒下空間があり、細い列柱デザインが採用されています。
こういう日本的な縁側のような空間は私はとても好きなので、ここに来てよかったと思いました。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
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